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標高15〜16mのCasiliganの集落、三角州上位面のココナッツ畑とそれを浅く刻む谷のパラワンの生えた湿地を通過して国道1号にもどった。
4)Malayas−Malinao Estate(写真40、図18)
帰路国道1号から湖畔を見霽かすと、洪水のため行けなかった同Estateを眺めることができた。船着場もある広いプランテーションがうかがえる。

 

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図18 Malbog川流域(Victoria)の生息地

 

8月7日
Naujan湖の西部の低平地は脊梁山地から流下する河川が形成する広大な三角州と湖畔湿地からなる。前者を三角州上位面、後者の湖畔湿地を同中位面と分類した。その境界部の三角州上位面の低湿地には起伏があり、微高地は熱帯林の森や叢林、あるいは背の高い草叢となり、その日陰の微低地に貝の生息地がある。7月末から8月初めの調査時には湛水のため観察できなかった生息地の大部分は、これらのいずれも標高10m以下、ほぼ5m付近の地形面にある。
1)Borbocolon Tributary、Urdaneta、Victoria(写真41、図19)
Borbocoon RiverとMacatoc Riverの河間地域の、集落近くにある。平坦な水田の中で、休耕田のようにとり残されたヨシの草叢があり生息地となっていた。背の低い木が疎らに生えている。
2)Macatoc Swamp、Urdaneta、Victoria(写真42、図19)
Macatoc Riverは標高10mより少し高い位置で2流路に分岐し、いずれも三角州上位面を浸食している。南の流路沿いに本生息地がある。広い水田地帯を歩き生息地に到達したが標

 

 

 

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